2016 第60回記念 全日本ボディビルディング選手権大会
開 催 日 平成28年10月16日(日)
開催場所 長崎市「チトセピアホール」
大会会長 高橋 威
大会実行委員長 鮫島 康夫
・メンズ ボディビル オープン
・ウィメンズ ボディシェイプ
・メンズ フィジーク
・メンズ ボディビル オーバー60
・メンズ ボディビル オーバー70
挨 拶
全日本ナチュラルボディビルディング連盟 理事長
高 橋 威
2016年度第60回記念全日本ボディビルディング選手権大会が長崎市において開催されるにあたり、ご挨拶申し上げます。1954年から活動をはじめボディビルディング並びにウェイト・トレーニングの普及発展を図り、日本国民の体位向上と健康作りに広く貢献していくことを目的として活動を続けてまいりました我が全日本ナチュラルボディビルディング連盟も62年の歳月を迎えました。
近年、わが国においては、少子、高齢化、余暇時間の増大などの急速な社会変化に伴い、生涯トレーニングの必要性が益々重要になってきているとともに、オリンピックをはじめとする世界的な各種大会では、競技力向上などが大きな課題となっております。
ボディビルディングやウェイト・トレーニングが競技スポーツにおける競技力向上や、また、
一般の方の基礎体力作りにおいて大きく寄与している現在、益々本連盟の意義と役割が大きくなってまいりました。このような中で、全日ナボ連はボディビルディング並びにウェイト・トレーニングを通して社会に寄与できる心身 の調和が取れた選手の育成をはじめ、あらゆるスポーツの基礎体力を作り競技力向上に寄与するとともに、すべての人々の躍動感あふれる健康づくりに貢献することを目指し活動を展開して参りたいと思います。
最後になりましたが、本大会開催にあたり、ご尽力いただきました関係各位の皆様方、並びに各方面より寄せられました多大なご厚情、ご支援に対し心より深く感謝を申し上げまして大会の挨拶とさせていただきます。
鮫 島 康 夫
挨 拶
全日本ナチュラルボディビルディング連盟 副理事長
創立60周年記念事業企画委員会委員長
2016年度第60回記念全日本ボディビルディング選手権大会をここ長崎の地で開催出来る事は関係者にとりましてこの上ない喜びであります。
本日出場される選手の皆様は競技スポーツとしてのボディビルディングを目指し自己の限界まで筋肉を鍛えあげ節制された食生活の中、今日ここに筋肉美を披露し会場の皆様に感動を与えてくれる事と思います。
バーベル、ダンベル、トレーニングマシンといった器具を使った筋力トレーニングは、ボディビルディングの他各スポーツ競技の選手が体力作りや競技力向上の為行なうものや、老若男女目的に応じて健康作り、体力作り、精神力作りと生涯スポーツの振興に大きく寄与しております。
私共の連盟は日本においてボディビルディングが知られ始めた昭和29年に、関西の地において発足し、それから62年の歳月をへて今日ここに第60回記念大会を開催致します。
今年から名称も全日本ナチュラルボディビルディング連盟と変更し、ナチュラル100%の反ドーピングの理念の基、正しいボディビルディングの発展、普及を願い、我が連盟は元より日本のボディビル界の発展の為に役員一同一致団結して頑張ってまいります。
本大会の開催にあたり、御後援、御協賛、御協力をいただきました関係者、スタッフの皆様に深く感謝し、心から厚く御礼申し上げます。
大会総評
全日本ナチュラルボディビルディング連盟
副理事長
審査委員会委員長
鮫島 康夫
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8位 井原 正春
Ihara Masaharu/age.38/沖縄
大会結果
全日本ナチュラルボディビルディング連盟の歴史は、1954年(昭和29年)関西 ボディビル協会の発足に始まり、1966年に全日本ボディビル協会、1972年にI.F.B.B. JAPAN、1981年にN.B.B.F.(日本ボディビルダーズ連盟)、1987年にN.B.B.F.(日本ボディビルディング連盟)、そして今年の2016年から全日本ナチュラルボディビルディング連盟と名称を改め、62年の歴史を誇ります。
今回、第60回記念大会を長崎市に於いて盛大に開催された。
メンズ ボディビル オープン
ここ数年の中で最も混戦となった。清尾 亨、村上 武司、相星 徹弥、小野 幸重の上位4選手は僅差の争い。
優勝 清尾 亨
Seio toru/age.49/福岡
昨年度のチャンピオンで、今年度も第60回記念大会のチャンピオンに輝いた。
プレジャッジでは入場時、リラックスポーズ、規定ポーズの前半は精彩を欠いた感だったが、ポーズをとり出してから映えて来た。特に、大腿部は大腿直筋、内側広筋、外側広筋と今年も健在であったが、肌が例年よりも白くプレジャッジでは腹筋のセパレーション、カットも目立たず甘い感じだった。
ファイナルでは、さすがに毎年ベストポーザー賞に輝くだけあって芸術的なポージングで観客を魅了した。特にバックポーズでは、カット及び広背筋の広がりと三角筋後部も優れていた。今年度もメンズ ボディビルの部門でベストポーザー賞に輝いた。
2位 村上 武司
Murakami Takeshi/age.50/大阪
全体的にまとまっていた。バルクは十分だが、もう少しの絞りでカットがほしい感じだった。バックポーズは広背筋の広がり、三角筋の後部も良く大腿部のカットも出ていた。欲を言えば、サイドチェストでの足の位置で大腿部の側面を大きく見せるのと、肘の絞りで大胸筋を強調したらもっとアピール出来たと思う。来年はチャンピオン目指して頑張ってほしい。
3位 相星 徹弥
Aihoshi Tetsuya/age.44/宮崎
毎年審査している選手で、9月の九州オープンよりも調整が良く過去最高の仕上がりだった。上半身は三角筋、上腕二頭筋は長頭、短頭、上腕三頭筋とセパレーション、カット共に良く大腿部も改善され、ハムストリングスにもカットが出ていた。特に目を見晴ったのが腹筋で深く割れ込んで、セパレーションとカットで他の選手を圧倒していた。
4位 小野 幸重
Ono Yukishige/age.45/大分
プレジャッジの入場時から目を引きつける選手。上半身は圧倒的でバルク、ディフニション、カットと共に良く特に三角筋、上腕二頭筋、上腕三頭筋はセパレーションも良く追力があった。上半身に比べ、下半身が劣る。全体的なバランスの関係で上半身の良さで下半身の弱点をカバーは出来ない。まずは、大腿部のバルクアップ、そして内側広筋、外側広筋、下腿部のカーフとトレーニングに励んでほしい。来年こそはチャンピオンを獲得してほしい。
5位 櫻井 康司
Sakurai Kouji/age.49/奈良
バランスが良く特に大腿部はバルクもあり、大腿直筋、内側広筋、外側広筋と目を引きつけた。バックポーズでも広背筋の広がり、カット共に良く、欲を言えばもうひと絞りしていたらもっと上位へ入賞していたと思う。
6位 崎浜 良雄
Sakihama Yoshio/age.64/山口
64歳の大ベテラン、メンズ ボディビル オープンでの出場回数は最多で常に上位入賞を果たしている現役最古参、今年も健在ぶりを発揮してくれた。肌も黒く、腹直筋は深く割れ込み大腿部のカットも健在であった。年々バルクに若干の衰えはあるものの、今後もオープンの部での連続出場の頑張りを期待します。
7位 川名 勝克
Kawana Masakatsu/age.50/宮崎
調整も良く上腕部、特に上腕三頭筋はバルク、カット共に良く、下半身も克服して来て大腿部のバルク、カットと良くなって来た。九州オープンでは勝利したライバルの相星選手に今回負けたのは三角筋、上腕部、腹筋、大腿部の細かいカットの差か。元来バルクがあり、プロポーション、シンメトリーが良いので次回は逆転してほしい。
8位 井原 正春
Ihara Masaharu/age.38/沖縄
初出場の選手、バランスが良く全体的にまとまっていた。腹筋のセパレーション、カットが良くマスキュラーポーズも追力があった。今後、もう1回りのバルクがあれば上位入賞も夢ではない。
9位 甲斐 三博
Kai Mitsuhiro/age.51/宮崎
カットタイプの選手、大腿筋のカット、マスキュラーポーズは追力があった。バックポーズのラットスプレッドでの広背筋の広がりがほしかった。今後、全体的にバルクアップしてほしい。
10位 山口 尊
Yamaguchi Takeru/age.27/長崎
初出場で最年少の選手、リラックスポーズでは細く感じたが、全身のバランスが良くポーズを決めた時のセパレーション、カットが良かった。バックポーズも広背筋の広がりも良く、今後もうひと回りのバルクアップで上位入賞を目指してほしい。
小松 宏守
Komatsu Hiromori/age.45/千葉
中山 庄治
Nakayama Syouji/age.56/神奈川
香月 速夫
Katsuki Hayao/age.60/福岡
山崎 巽多郎
Yamasaki Soutarou/age.46/福岡
入賞できなかった、「小松宏守(45歳・千葉)」は上半身のバルクは十分で、特に上腕二頭筋には目を引きつけられたが、もう少しのカットが欲しかった。又、大腿部はバルク、カット共に欲しい感じだ。
「中山庄司(56歳・神奈川)」は、肌も黒く腹筋のセパレーション、カット共に良かったが、毎年注意しているリラックスポーズでの姿勢が悪い。肩に力が入り過ぎて肩が上がってしまう。又、ポーズを決めた時も顔が力み過ぎ、以前よりは多少改善されては来ているが、まだまだポーズの研究の余地がある。
「香月速夫(60歳・福岡)」は、大ベテランで大胸筋は厚みがありバルクは十分であったが、ウエスト回りの絞りがほしかった。
「山崎巽多郎(46歳・福岡)」は、調整が甘かった。アブドミナルポーズではディフニション、セパレーション、カット共に無かった。バルクは十分にあるので、もうひと絞りして出場してほしかった。
今回注目し、今後期待する選手として、井原選手、甲斐選手、山口選手の3名を上げる。
共にひと回りのバルクアップで今回のカットが添われば上位への入賞が期待出来るので頑張ってほしい。
ウィメンズ ボディシェイプ
昨年同様、山田選手、中山選手の争い。
優勝 山田 佳子
Yamada Keiko/age.55/宮崎
リラックスポーズでの上半身の逆三角形と規定ポーズのバックラットスプレッドでの広背筋の広がりなどシンメトリーが良く、2位 中山選手に差をつけた。上腕二頭筋、上腕三頭筋の分かれ目などセパレーションが良く、フロントポーズでの片足の置く位置で大腿部のディフニション、カットが出ており縫工筋も良くアピール出来ていた。
2位 中山 正子
Nakayama Masako/age.50/宮崎
今年も腹直筋はシックスパックに割れて健在で大腿部のカットも良かった。又、サイドポーズもバランス良く決まっていたが、毎年注意しているバックポーズでのラットスプレッドで広背筋の広がりが出ず、肩甲骨が上へあがってしまうくせ、ここを直せばフリーポーズは上手なのでチャンピオンも夢ではない。今年も昨年同様、ウィメンズ ボディシェイプの部門でベストポーザー賞に輝いた。
3位 藤本 典子
Fujimoto Noriko/age.53/福岡
昨年は見違えるような絞り込みで別人に見える位、最高の仕上がりだったが、今年は調整が甘くウエストも太く見え、もうひと絞りほしかった。早めの調整で来年もチャレンジしてほしい。
メンズ フィジーク
今年からの新設部門。カットのアレックス選手、プロポーション・バランスの田中選手、筋量十分の河野選手と3選手の争い。
優勝 アレックス・ナルドーニ
Alex Nardoni/age.24/宮崎
バランスが良く腹直筋はシックスパックに割れ、セパレーション、カット共に良く、ポーズを決めた時の笑顔も良く絵になっていた。
2位 田中 ルーク
Tanaka Luke/age.45/宮崎
バランス、雰囲気も良かったが、セパレーション、カットがもうひとつで腹筋のカットも甘かった。肌の色ももう少し黒くしてほしかった。
3位 河野 竜也
Kawano Tatsuya/age.40/福岡
バランスが良く、筋量はこのクラスでは一番あった。三角筋のバルク、セパレーション、カット、腹直筋はシックスパックに割れ、バックスタンスでは広背筋の広がりなど良く、ポーズの取り方も工夫していて、1位票を入れた審査員もいた。1位、2位の選手と比べポーズを決めた時にもっと笑顔がほしい感じがあった。
4位 木村 淳
Kimura Jun/age.45/福岡
肌は黒くて全体的にまとまっていたが三角筋のバルク、腹直筋のセパレーション、バックスタンスでの背の広がり等がほしかった。来年は上位入賞を期待する。
5位 井上 大輔
Inoue Daisuke/age.兵庫/福岡
調整が悪く、絞りが甘かった。規定ポーズでは腹直筋のディフニション、セパレーションが無く、又、肌も白く追力やアピール性がほしかった。調整が良かったら上位へ入賞する身体を持っているので来年を期待する。
6位 田丸 照利
Tamaru Terutoshi/age.56/福岡
全身のバランスは良かったが腹直筋が甘かった。規定ポーズの審査の時、ポーズを早く決めて他の選手と一緒に合わせてほしかった。
三田井 研二
Mitai Kenji/age.44/宮崎
入賞出来なかった「三田井 研二(44歳・宮崎)」は、全身のバルク、ディフニションとポーズの練習、研究を積み重ねて来年もチャレンジしてほしい。
メンズ ボディビル オーバー60
カットの松永選手、バルクの小田選手と福島選手の争い。
優勝 松永 榮八郎
Matsunaga Eihachirou/age.63/福岡
バランスが良く、肌も黒く、良く絞り込んでいた。特に腹直筋、大腿部のカットに目を引きつけられた。このクラスでは全審査員が1位票で断突の勝利。
2位 小田 富義
Oda Tomiyoshi/age.64/宮崎
昨年よりも調整は良かったが、もうひと絞りほしかった。元来、バルクは十分で上腕部、大腿部、下腿部のカーフとバルクはあるので早くからの調整で思い切り絞り込んでほしい。
3位 福島 親男
Fukushima Chikao/age.69/長崎
昨年よりも調整が甘かった。バランスも良く広背筋の広がりも良く、バルクは十分あるのでもうひと絞りしてカットが出たら優勝か。
4位 浜中 眞澄
Hamanaka Masumi/age.65/山口
バルク型で上腕部も大きかったが、調整が甘すぎた。腹直筋のディフニションが出るまで絞り込んで来年もチャレンジしてほしい。
メンズ ボディビル オーバー70
優勝候補の「長久選手」の欠場で、矢田部選手余裕の優勝。
優勝 矢田部 立身
Yatabe Tatsumi/age.72/山口
バランスが良く、ポーズも上手でバックポーズでは広背筋の広がりも良かった。欲を言えばもう少しウエストが絞れて腹直筋のセパレーションが出れば最高だ。
2位 島田 勝盛
Shimada Katsumori /age.74/福岡
久しぶりの出場。全体のバランス、ディフニションも良く、大腿部のカットは目を引きつけた。来年もチャレンジしてほしい。
3位 大林 成人
Oobayashi Shigeto/age.79/長崎
今大会出場選手中最高年齢の79歳。毎年チャレンジし、ボディビルに対する熱意はすばらしい。来年も元気な姿を見せてほしい。
今回 第60回記念大会として初のメンズ フィジークの部門を新設し、7名の選手がエントリーしてくれた。上位3名はメンズ ボディビルに出場しても遜色がない位、良く鍛え込まれていた。来年もこのクラスに多数の選手が出場する事を期待する。
全日ナボ連は、反ドーピングの理念の下、薬物など一切の使用を認めません。
ナチュラル100%の選手達の集まりです。
本大会においても審査員の投票により5名の選手にドーピングテスト(尿検査)を実施しました。
検査結果は全員陰性でした。
過去(使用したことがない)
現在(使用していない)
未来(これからも使用しない)